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興味転々

読んだ本の記録&日記&興味ある事を混ぜこぜにして

「豊臣秀長」日本史上最高のナンバー2かも?

豊臣秀長」(志木沢郁 著)のKindle版を読んだ。

豊臣秀長の本を読むのは、2冊目。

一冊目は、もう20年ほど前読んだ。

著者等は覚えていない。

当時は、ナンバー2のことが話題になっていた。その時に書店で紹介されていた。

 

同じ「豊臣」では、「豊臣秀吉」が有名だ。

安土桃山時代豊臣秀吉は、織田信長の天下統一事業を引き継いで、天下を統一した。
日本人のほとんどが知っている名前だだと思う。

その秀吉には豊臣秀長という弟がいたのを知っている人は少ないかもしれない。

あまり、歴史の表舞台に出てこない。表舞台に顔を出すのは、四国征伐の時に秀吉の代理で行ったと言う程度かもしれない。


歴史には「もし」ということは言えないが、
秀長が秀吉より長く生きていれば、
家康は天下が取れたかどうか分からなかったかもしれないと聞いた事がある。
それほど、人望があった人物である。
小説の中では、秀吉に変わって天下をとっても・・・という話も出てくる。


秀吉には、竹中半兵衛、黒田 官兵衛などの優秀な軍師がおり、
彼らの力添えがあって、秀吉は天下を取れたと思う。

一番の貢献は、秀長だと思う。

竹中半兵衛は、秀吉が天下取りを考える前に亡くなっているが、秀吉の出世にはおおいに貢献している。

秀長とも交流があったようだ。さらに、半兵衛と入れ替わりのように秀吉の軍師になった官兵衛とも交流があり、半兵衛の考えて方は、精神的な影響は死後も残ったようだ。
黒田 官兵衛は、秀吉の天下取りに大きく貢献した。
その優秀さ上に、秀吉にとって官兵衛は心の許せない人物だったようだ。
秀吉が天下を治めてからも、官兵衛に与えられた領地は、他の武将よりすくなかった。

秀長は、秀吉の実の弟であると同時に足軽の時らか、秀吉を助けてきた。

最終的には大和・紀伊・和泉の3ヶ国に河内国の一部を加え、約110余万石の大大名となるに至る。また官位も従二位権大納言に栄進したことから、大和大納言と尊称された。秀吉は秀長を隣に配して重用し、また秀長も秀吉に異を唱え制御できる唯一の人物であった。豊臣秀吉政権で徳川家康という最大の爆弾を抱えた中での政権運営の調整役であり、政権の安定には欠かせぬ人物だった。(ウィキペディア豊臣秀長」より)

この本のあとがきに、以下のようにある。

秀長が豊臣家内で果たした補佐・調整の役割は大きく、「秀長さえ生きていれば千利休も死なずに済み、朝鮮の役も防げたかもしれないとい」という見方もある。

朝鮮出兵は、秀吉の中で長く考えられていたことのようで、秀長が生きていてもあっただろうと、あとがきで続くが、秀長が秀吉の政権のなかで、果たした役割は大きい。

兄弟と言っても、戦国時代、何時弟に殺されるか分からない時代、決して安心できるものではなかった。
そんな時代にあっても、兄の秀吉を支えて天下取りを成し遂げさせることが出来た秀長は、

組織の中で、「理想的なナンバー2」だと思う。

秀吉と秀長は、人に対しては、対象的なだったようだ。

秀吉の一言一言が、見る間に疵を負った者たちを元気にするのを目の当たりにして、秀長はしきりと感心していた。が、少し退たってついて歩いていた重治(竹中半兵衛)にはまた違うように見えていた。確かに秀吉の励ましは力強かったが、あとから秀長が、「慌てて走り廻らんでもええんだで、しっかり養生してきちんと疵を直しや」

などと声をかけると、怪我人たちは嬉しそうにじんわりとした笑みを見せ、ほっとこわばらせた肩をゆるめるものもいた。
(秀吉は)・・大きな太陽が灯ったほどの効果があったが、秀長にはまた別の、人間らしい温かみがあった。それが皆を和ませ、穏やかな信頼感を抱かせるようである。

そんな秀吉の影のように、秀吉を補佐していた秀長にも、一瞬秀吉に対して不安を感じる時があった。
賤ヶ岳の戦いの折、秀吉は岐阜で起きた信孝の反乱を抑えるために、秀長に留守を任せ、戦線をはなれた。その間、秀長がいる城は佐久間に責められ、孤立無援状態の中では、一瞬、秀吉が本当に助けに帰ってくるか、「自分(秀長)が死んだ後、自分の弔い合戦で勢いと付けて、相手と対峙するつもりか」と不安に思った事があったようだ。
それでも佐久間の攻撃に耐えたという時以外は、秀長は秀吉を疑わず、秀吉の事を信じた。

そんな秀長をたよって、多くの武将が、秀長の所に相談にくるようになる。
秀長を担いで、秀吉の排斥しようと考える輩もきたようだ。
色々と話を聞く内に、秀長は、秀吉の事を考えて諫言もしたことがある。
また、秀吉の理不尽な要求も行った事がある。
それを思うと、秀長は、歴史的に有名ではないが、
優秀なナンバー2であったと思う。
話のなかでは、秀吉は秀長のことを「宰相」と呼んでいた。

今の世にも、トップで活躍している経営者の側に、秀長ほどとは言えないが優秀なナンバー2がいるはず。

そのナンバー2の力量によって、トップの成功が決まると言えるかもしれない。

この本を読んでそう思った。

豊臣秀長 (学研M文庫)

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