興味転々

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鳥インフルエンザの「H7N9型」

鳥インフルエンザの「H7N9型」はA型インフルエンザによる鳥類の疾病です。

今、中国で感染が広がっています。3人が亡くなった重体の人も出ているようです。

元々このインフルエンザウィルスは、弱毒性と思われていましたが、遺伝子分析の結果、弱毒性ではなく、発症すると重い症状がでやすい強毒性の可能性が高いといわれています。
また、H7型のウイルスは通常、毒性はそれほど強くないとされるようですが、免疫を持っている人がほとんどいないため、感染すると重症化するおそれがあるともいわれています。
いずれにしろ、感染すると重症になる可能性があるようです。

そして、このウィルスは、鳥から鳥への感染は確認されているようですが、人へ感染したことがなかったようです。あまり注意されていなかったのでしょう。

それが、人に感染した原因としては、鳥から豚に感染してそこで変異して人に感染しやすくなった可能性が考えられるとのこと。インフルエンザのウィルスは変異をよくするようです。流行が危ぶまれていたH5N1型もその一つです。

3月に上海の川で大量の豚の死骸が見つかったのが関連あるのではないかと言われています。これと関係あるかも現時点では不明のようですが。「上海に豚の死骸漂着 『投棄』の裏に『投機』の影」という記事がありました。 業界の投機体質が関係あるのではないかと言われています。インフルエンザとは関係ないかもしれません。

これを受けて、米疾病対策センター(CDC)は、今後必要になる可能性があるワクチンの開発の準備を始めたようです。ただ、現時点は事態の深刻さについて憶測するのは早すぎるという慎重な姿勢を取っているようです。


インフルエンザのウィルスは「本来はカモなどの水鳥を自然宿主として、その腸内に感染する弱毒性のウイルスであったものが、突然変異によってヒトの呼吸器への感染性を獲得したと考えられている」とウィキペディアにありました。

元々ヒトに感染することがなかったウィルスが感染するようになると、免疫を持っていないヒトに感染が広がりパンデミックを起こす可能性があります。

過去にもパンデミック(世界流行)やエピデミック(局地流行)引き起こしています。

H1N1の変異株はスペインかぜ、Aソ連型とも言われています。パンデミックを起こし1918年から1919年の間で5,000万人から1億人の死者をだしたそうです。
H2N2 - アジアかぜを引き起こした。
H3N2 - 香港かぜを引き起こした。
他に多くの種類の
毎年冬になると流行する聞き覚えのあるインフルエンザが大きなパンデミックを起こしていました。

インフルエンザは空気感染すると聞きます。外出する時は、まだマスクをして出た方がいいのでしょうか?


ちなみに、A型、B型、C型とあります。その中で亜型が多いのは、A型です。

ウィキペディアには次のように書かれていました。

  • A型、B型は毎年冬期(まれに春期)に流行を繰り返し、ヒトのインフルエンザの原因になる。
  • A型は特に内部での変異型が多く世界的な大流行を起こしやすい。ウイルスに対する免疫の持続も短いと言われる。ただしA型インフルエンザウイルスに分類されるもののうち、ヒトに感染するものは少なく、残りは水鳥などの野生生物を宿主とする。
  • B型はA型に比べると流行の規模は小さいが、世界的・地域的な流行を毎年繰り返す。ウイルスに対する免疫はA型よりは長く持続すると言われる。ヒトだけを宿主とする。
  • C型は季節によらず4歳以下の小児に感染する。ほとんどのヒトが乳幼児期に感染するが症状が現れないことも多く、病態的にA、Bとの違いが大きいため、C型インフルエンザという別の疾患として区別して扱われることが多い。免疫は長期間に亘って持続し、一度罹ると一生持続する場合も多い。ヒトだけを宿主とする。