2012年12月に自民党が選挙に勝利し、第二次安倍政権が誕生して、4年になる。
デフレ脱却を目標に、アベノミクスと言う経済政策が打ち出された。
一時は、円安、株高が進んだ。
期待感は大きかったようだが。
効果が思ったようにでなかった。
12月1日のダイヤモンドのメールの記事のタイトル
「アベノミクスは失敗だった」と声高に言いづらい空気の原因【DOL】」という記事を見かけた。
アベノミクスに対する批判は、安倍政権が誕生して以来、野党が安倍政権の批判で口にする以外にあまり耳にしなかった。
経済政策に時の首相の名前を冠にしている以上、野党以外のマスコミや評論家や経済学者は「失敗」などの意見が言いにくかったのだろう。
新聞で記事にしたり、テレビ番組などで言ってしまうと、上からの圧力があるからか?
お上に媚びる自主規制か?
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為替
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しかし、大規模な金融緩和をした結果で、
安倍政権誕生前から、
海外の経済学者など専門家が言っていた通り一時的に
円は大きく下がった。
平成12年11月16日の衆議院解散時の81円
2013年の4月に金融緩和を推進する黒田春彦氏が日銀の総裁に就任した。
2013年㋃4日と2014年の10月末の黒田バズーカのおかげか円安は推し進められ、
120円近辺まで下がった。
しかし、今は21世紀、
20世紀的従来の経済学の考え方は通じない。
日米の特殊な関係もあってか。
2016年には、100円を切るまで上がった。
昨年から続く中国の景気低迷やブレグジットが世界景気への不安感を生み、
安全通貨といわれる円が買われ、円高になったと言われている。
さらに、アメリカの利上げが昨年の12月以降、今度はあるかという期待のなか、今年の12月までなかったことにも原因があるようだ。
同時期にアメリカ大統領選挙があったことも円高の原因のようだ。
アメリカ経済の影響を直撃する日本の経済において、日本単体での経済政策がどれだけ効果があるかが疑問だ。
日本経済は、アメリカの経済次第で大きく変動する。
アメリカの景気が良い時は日本も調子がいい。
日本は、金融緩和をすれば、確実に下がる(円安)になるというものではないようでだ。
やはり、金融政策だけでは、デフレ脱却と言う大きなことはできない。
本当は、初期に金融緩和以外にも、力を入れるべきだった。
せっかく3本の矢を用意して、一本だけでは勿体無い。
しかし、
当の本人は、安保や憲法改正などに執心して、時々、一口だけはさむ程度。
おじいさんのやり残したことを一生懸命にやり遂げようとしている。
黒田バズーカと言っても、大規模の金融緩和。
日銀はアベノミクスの唯一のプレーヤーだったかもしれない。
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株価
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株価は、確かに上がった。
17日の日経平均がが9828.88円
2016年12月16日18360.54円。
4年の間でほぼ倍近くに上がっている。
投資家で設けた人も多くいただろう。
円安・株高がアベノミクスの目指すところ。
円安になれば、輸出が増え、雇用が生まれ、
輸入物価があがり、物価がゆっくり上がるリフレになる。
デフレ脱却する。
株高になれば、企業の資産も増え、株の取引きが活発になり、
雇用が増える。
雇用が増えると、徐々に賃金も上がって行く。
消費が増える。さらに企業活動が活発になる。
さらに、投資家なども儲かる。
そういった人の消費が増える。
企業の活動が活発になる。
企業や投資家がもうかれば、
そのお金がコップからあふれるようにこぼれて下に滴り落ち、さらにその下のコップに溜まる。
またそれがあふれて下にと、徐々に下も潤ってくるという。
トリクルダウンの理論を想定しているようだ。
最終的に、税収も増えて、プライマリーバランスが維持できるようになる。
目論見はそうだが。
しかし、現実問題。
どうなのか?
アベノミクスの思う結果が出ていない。
物価(日銀が見ている数値)は上がらず。
賃金は上がっているとするが、そうなのだろうか?
GDPも増えていない。
税収もそれほど増えていないようだ。
2016年度の2.3%増の57.6兆円とみていたようだが、
上期の法人税は前年比46.9%減の3135億円、
16年度の見通しを今秋までの円高を理由に1兆7440億円も減額補正するようだ。
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株価
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アベノミクスを進めるべき政府が、
反対に、消費を抑える政策を一生懸命やっている。
年金を引き下げ、医療費を上げる。
低金利。
日銀の考えでは物価は上がっていないことになっているが。
人の生活では、物価は上がっている。
消費税が上がりっている。
日銀の計算では、消費税上昇は勘案されない。
日銀の考え方と人の生活の実態とは乖離している。
もし、リフレが進めば、人の生活はどうなるのか?
ちょっと怖い気がする。
所詮経済学は、人を見ていない。
軽座学は誰のために
そんな経済学の人の話を聞いて政策をやるなら、人がいない世界でやって欲しい。
「アベノミクス」は失敗した方がいいのかもしれない。
早く方向転換しないと日本国民の多くは、いよいよ苦しい状況に追いやられるかもしれない。
それを多くの人が思っていても言えない。
しかし、最近言えるようになってきた。
ご本人が最近は、あまり興味がなくなったからからもしれない。
自然の流れに逆らって、いいことはない。
日本はアメリカの経済の影響を大きく受けるため、
下手に経済政策をしなくても、アメリカ経済がよくなれば、日本経済もよくなる。
下手な経済性政策をして、将来に禍根を残してほしくない。