「総理」になるには、実力や人気・人望だけでなれるというものではない。
あと一つ必要なものがあるようだ。
小説「吉田学校」だったか、
そのようなことを書いてあった。
昨年のアメリカの大統領選挙でも、
勝つと思われたクリントン氏が負けて、
クリントン氏は大統領選挙2度目。
今回はという意気込みと準備で大統領選挙に臨んだはず。
人気の点においても、トランプ氏とはどっこいどっこい。
選挙前では、クリントン氏の優位が続いた。
しかし、結果はトランプ氏の勝ちとなった。
注目する選挙としては、
5月7日にはフランスで大統領選挙がある。
日本時間の来週の8日は、フランスの大統領が決まようだが、
中道・無所属のマクロン氏か、極右政党・国民戦線のルペン氏か?
支持の状況ではマクロン氏が60% ルペン氏が40%と
マクロン氏が優位に選挙戦を進めているようだ。
昨年は、イギリスのEU離脱の国民投票、アメリカの大統領選挙と番狂わせが続いた。
注目されてる選挙・国民投票としては、フランスの大統領選挙が3度目。
「三度目の正直」で予想どおり、マクロン氏が大統領になるか?
なぜか、多くの人がなりたがる「トップ」。
組織のトップ、国のトップ。
トップには簡単にはなれない。
組織が大きくなればなるほど
前述したように、実力や人気、人望だけではなることはできない。
「総理」という本を読んだ。
安倍総理が第一次安倍政権から、政権を放り出して、第二次安倍政権を立て、今日に至る、安倍総理に近い記者が書いた本だ。
政権を体調不良で投げ出した政治家が六年後に再び政権のトップに返り咲くということは、珍しいことだと 思う。
続けてというのは多くあった。
明治以降、一度は政権を退いた政治家が再び政権のトップ(総理)になったということはある。
伊藤博文、山形有朋など戦前は数人いた。
しかし、戦後はない。
安倍総理が返り咲いたのは珍しいことだと思う。
この本を読んで、政権を投げ出した第一次に安倍総理になかったものが、
その後、安倍総理に身に付いた。
麻生氏の協力、そして、菅氏。
この本を読んでいると、菅官房長官の存在が安倍総理返り咲きの重要な立役者だったようだ。
また、官僚の扱いにしても、
菅氏は、見事に財務省を抑え込むのに成功するなど、
今現在でも安倍政権は大きな役割を果たしているようだ。
この本を読んで、主人公の安倍総理と副主人公ともといえる麻生氏以上に、
話の合間にでてくる菅氏が安倍総理返り咲きするにおいて、
そして政権運営においても、とても大きな役割を果たしたように思えた。
普通はこれだけでは、返り咲きには難しい場合もある。
安倍総理がこうして、総理大臣に返り咲きができたのは、
「時代」というたまたまに、民主党政権の崩壊と、政治家のサラリーマン化による人材払底。
安倍総理はどちらかという、政治家のなかではサラブレッド的存在。
岸総理を祖父に、佐藤総理を叔父に持ち、
吉田総理ともとおい姻戚関係になる。
政治家のタイプでは、昭和の中期の政治家の気質があるように思う。
それゆえ平成のゆとり時代には、目立つ存在として、国民にはうつるのかもしれない。
安倍総理 一強の時代はしばらく続くかもしれない。
いろいろはスキャンダルも問題も、大過にならず、沈静化していっている。
これは、菅氏が動いているのかな?
記者が書いた文章だけあって、とても読みやすかった。