「知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎」を読み終えた。
地図を見るのが好きだ。子供頃は、各県の一枚もの地図を買って、家で地図を広げて、地図を見て過ごした事がある。
今は、その地図もどこに行ったのか分からなくなり。
最近では、iPadのゼンリンの地図アプリの地図を見て過ごす事がある。
地図を見てふと気になるのが、各県の形である。
和歌山県に北山村のように和歌山県とちょっと離れた、奈良県と三重県の県境にあったりする。
なぜ、都府県の形はこんなのだろうかと以前からおもっていた。
今の、都府県の境は、廃藩置県があってから、数回のやりかえがあって、今の47都道府県になったようだ。
おおむね県境は、江戸時代の藩を基本にしたようだ。
明治維新の廃藩置県から150年近くなるが、まだ、県境未定地があるようだ。
47都道府県の約半分以上の23都府県に県境未定地があるようだ。
面積は14,983㎡あるようだ。
さらに、市町村単位になるとさらに増えるようだ。
県境、市町村境の両方が100%確定しているのは、栃木県、福井県、奈良県、島根県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、長崎県だそうだ。
これは、藩政時代の遺物ともいえるもののようで、旧国の国境の未定地がそのまま引き継がれているようだ。
この本が出版されたのが2007年なので、あれから7年近くも経つので、多少はかわっているかもしれない。
今、当たり前のようにある県も、名前が違ったり、地図から消えてしまったした経緯がある。
奈良県も一旦は地図から消えて島知った事ある。
廃藩置県での県割りは、経済性と人口のバランスを考えておこなわれたようで、大阪も東京もいまより遥かに小さいものだった。それだけ経済性と人口が多かったのだろう。
兵庫県の淡路島は、本当は徳島県であるべきだったのだが、徳島県内で内紛のようなものがあって、かつ経済力の問題で兵庫県に参入させられたとなど、いろいろと各県とも変遷があったようだ。
なかなか興味深いものだ。
今、北方四島、竹島、尖閣諸島がロシア、韓国、中国が領有を主張している国境に関する懸案があるが。
日本の県境にもそういった問題がある。
それは上記の懸案と同様に利権や信仰的なものが関係して、県境の紛争になったりすることもあるようだ。
漁業権や税収などである。一つの島が他隣の県移るだけで、県内の漁業エリアが減ってしまうなんておとになる。
信仰の対象になっている山が他の県になってしまうのに納得できない住民の反対などがあって、幅1mほどの参詣路が他の県に、数キロに渡って、食い込んでいるような県境になっているところがあったりする。
県境等の問題は、こじれると、政府が介入して解決に乗り出すこともあったようだ。それでも簡単に解決せず、何十年も長引く事もあったようだ。
日本国内の県境や市町村堺はあまり気にした事がなかったが、それぞのれ住民にとっては、大きな問題に発展することもあるのだと思った。
なかなか面白かった。
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 (じっぴコンパクト)
- 作者: 浅井建爾
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 (じっぴコンパクト)
- 作者: 浅井建爾
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (35件) を見る