今年は、台風が異常に多い。
今日、今年最強台風が大阪付近を通過する。
中心気圧945hPa
最大瞬間風速60m/s
最大風速45m/s
と大型だ。
この勢力で上陸すれば25年ぶりのことなるようだ。
ひと夏に、そこそこの勢力を維持したまま、大阪近辺を通過するのは珍しい。
8月にも今回の台風似たようなコースで大阪近く来た。
今年は、日本列島東から西へと進んだ台風もあった。
こんなのは、初めてだった。
日本近隣海水温が上がり、台風も衰えず日本列島に接近してくる。
同時に温かく湿った空気か台風に押されて日本列島に届き、台風と関係ないところでも大雨が降る。
台風でなくても、低気圧でも、低気圧がなくても、大雨が降って、大きな災害がおきる。
異常気象と思わせる天候が、毎年、年に何回も起きるようになった。
今年は、日本各地で大雨が降って、大水が日本列島舐めて行った。
今年は猛暑日が続いた。40度を超える日もあった。
多くの農作物が被害を受けた。
こんなに雨が降って、土砂災害などの災害が起きると、昔なら、飢饉が起きてもいいレベルだと思う。
地球温暖化が原因かも言われている。
そんなニュースに接しながら、ふと思いついたことを書いてみた。
エネルギーは大切だが。
一つの災難を逃れても、またもう一つの災難が襲ってくることのたとえ。
人類は、そんな問題に直面しているように思う。
人類の地球上の他の生物に対しての優位性は、火を利用することができることだと思う。
エネルギー問題は、人類にとって、トップ3の重要案件。
水、食料が重要だというのは、直感的にわかる。
しかし、水にしろ食料にしろ、
エネルギーがなければ、
どれだけ有用に利用できるか?
生米食べれる?
超レアの牛肉は好きですか?
生水はあまり飲まない方がいい。
食べ物は人の口に入る前には、エネルギーを使っている。
調理、加工、育成などの段階で、エネルギーは必要だ。
日本のエネルギー
江戸時代の鎖国をやめて、日本が開国しなけれならなくなったのは、エネルギー問題が原因だったのではということをある本で見た。
江戸幕府は、二百年以上ほぼ海外との交渉を絶って、幕府を守った。
その代わりに、将来的に国を守り為の新しいエネルギーを受け入れる機会を持てなかった。
その間に山の木々は切り取られ、消費された。
伐採した後に、植林すると言うことはしなかったようだ。
江戸幕府は森林資源の枯渇が問題になっていったかもしれない。
多くの山が禿山なっていたのでないだろうか?
神戸市の六甲山も禿山に近かったと言う。
江戸時代の初期は、木材の重要さは感じていたのではないかと思える節がある。
日本有数の材木の産地紀伊半島と信州と、産地から伐採した木を運べる熊野川や木曽川があり、その大きな川で運んだ木材を集積して運出せる基地があるエリアを含んだ地域紀伊半島や名古屋のあたり、親藩の所領とした。
木材は、エネルギーであり、建物の材料であり、紙の材料なり、人 生活には欠せない。
その、木材の産地を幕府は親藩で押さえていた。
家康は、秀吉が大阪城、大仏などの建築に多くの木を日本各地から取り寄せているのをみている。
おそらく、材木を集めるのに苦労してたのを見ていたのかもしれない。
それを見て、木材の必要性は認識していたのかもしれない。
だから、このような森林資源豊かな土地と、それを運び出す手段のある地域を、徳川の親藩の領土にしたのかもしれない。
しかし、森林資源は、限度があり再生するに長い時間がかかる。
消費需要は、それ以上に短時間で生じていた。
エネルギーは、人類にとって、欠かすことができない。
エネルギーを大量に使えば、豊かな生活ができる。
虎(二酸化炭素)
日本は開国し、海外から多くの技術を輸入し、産業を起こして行った。
そのエネルギーとなると、化石燃料である石炭をドンドン消費していった。
大量の石炭を自国内でも採掘した。
大量にエネルギー消費するようになると同時に、人々の暮らしも豊かになっていった。
さらに、石炭より効率の良い石油や天然ガスが現れると、
そちらに切り替えどんどん消費してい行った。
日本は、ご存知の通り、石炭は出るが、石油があまり採れない
結果、日本は大量に輸入して消費した。
化石燃料を大量に消費の多くは、戦前までは、欧米や日本だったろう。
日本は戦後の高度経済成長で、さらに消費するようになり、
21世紀になると、多くの国が、欧米の技術を輸入し、産業を活性化する過程で、ドンドンと化石燃料を消費し、二酸化炭素を大気中に放出していった。
先進国と言われた国だけでなく、発展途上国と言われた国々も産業が活性化し豊かになってきた。
そして、大量に化石燃料が使われて続けた。
大気中に放出された二酸化炭素は、大気中にたまり続けた。
反面、二酸化炭素を吸収して酸素を放出する役割をする森林は、産業の活性化で、土地を求めて、どんどん伐採され続けた。
地球が何億年のもの時間をかけて、地中に封じ込められた二酸化炭素が再び、大気中に解き放った。
このことからも、温暖化の原因は、人類が放出する二酸化炭素の可能性が高いように思う。
当初は、違う要因があるようにも思っていた。
二酸化炭素が大気中に太陽に放出されることにより、
地球の気温は上がっていた。
気候に影響を与えるようになり、
ここ数年日本では、大雨による災害が多発している。
二酸化炭素が「前門の虎」になった。
後門の狼
資源には限りがある。
大量に消費されると、エネルギー資源の枯渇が案じられるようになった。
さらに、主に、石油を輸出していた国は、戦争の多い中東地域だったので、問題があると、価格が上昇したり、安定供給に不安があった。
政治利用されたりした。
同じ頃に、化石燃料を使うことで、地球温暖化が進むと言う議論も発生していたはず。
将来的に安定的にエネルギーを求める人類は。
禁断の火を使うようになった。
原子力発電。
石油などの化石燃料より、効率がいい原子力発電を使うようになった。
1951年に原子力発電が成功した。
爆弾として使われていた、原子力の平和利用と言われたろう。
原子力ブームが生まれたかも?
原子力を使って、発電する技術が広まった。
豊かを求めて、
利用する技術ばかりが、進歩した。
安全でクリーン、二酸化炭素を排出しないという触れ込みでもてはやされていたように覚えている。
廃炉のあとの廃棄物をどうするかという問題はあったと思う。
しかし、想定される問題は、誰もが、将来解決できると思っていたのだろう。
21世紀になればと思っていたいたのかもしれない。
「前門の虎を避けようとした。」
誰もがその恩恵を受けた。
しかし、21世紀に鉄腕アトムは現れなかった。
そして、東日本大震災の福島第一原発事故で、原子力の安全神話が崩壊した。
これが「後門の狼」となった。
後門には、狼がいた。
百家争鳴
いつの時代もそうで、
なんらかの問題は、先送りしてきた。
先送りせざるを得ない結果になっていった。
病気のように、時間薬が解決してくれると思っていたのか?先の人が解決してくれると思っていたのか?
将来に対しては、とても楽観的だったのだろう。
進化か最近のテクノロジーかが、買い解決してくると思っていたのだろう。
議論がすすまなかったのだろうか?
原発事故の現実を見て、
議論を重ねるごとに、解決策に導くことができず紛糾していった。
民主主義の旗印の元、各国の国益や為政者のメリット、関係各所や人のメリットも相まって進まない。
船頭多くて船山を登った。もう、頂上近いかな。
こうして、議論をしている間にも、大量の二酸化炭素が放出され、原発の期限が迫ってくる。
「前門の虎 後門の狼」とは長い付き合いになる
虎も狼との戦うにしても、長い戦いになる。
孫、曽孫、玄孫、来孫、昆孫、仍孫(じょうそん)、雲孫・・・では足りないくらい。
そんな先の時代まで、人類はこの世にいないかもしれない。
しかし、
今は、虎や狼とは、真剣に戦わないといけない時代になっているように思う。
エネルギー問題は、もう話し合う段階ではない。
議論の時代は数十年前に終わったように思う。
力を合わせて、取り組まないといけない問題。
虎と狼と面と向き合って戦う気概が必要かもしれない。