太陽黒点の変化
太陽の活動の周期は10年と言われている。
黒点の数は4から6年の間隔で極大期極小期がきているとも言える。
このサイクルのピークの黒点の数も長い期間で増減を繰り返す。
太陽の黒点が減る時は、太陽の活動が弱まる時。
こうなれば、氷河期?なんてついて思ってしまう。
大きかったのがマウンダー極小期で
1645年から1715年の間続いたようだ。
このときは、通常な数万の黒点が観測される次期に50程度しか観測されなかったようだ。
北半球平均気温は極小期の前後と比べて0.1 - 0.2度低下したのではないかとされている
このときは、夏らしい夏がこなかったとも言われている。
今の地球温暖化の時代で
地球の平均気温は1906年から2005年の100年間で0.74℃(誤差は±0.18°C)上昇しているようだ。
地球の温度が上がり続ける中、極小期がくれば寒暖が相殺されてちょうどいいなんて思うが、マウンダー極小期でも0.1~0.2度ほど気温が低下した程度なので、現在の地球の気温上昇のにおっつかなさそうだ。
地球の気温に一番影響が大きいのが海である。
海は大気より熱を多くためることができる。エルニーニョ現象やラニーニャ現象も海の温度の変化による。西太平洋での現象だが地球全体の気候に大きな影響を与える。
台風も海の温度が高いところで発生し、海の温度の高いところを選んで移動する。
海の温度の変化が大気の流れを生む。
この流れが、地球に生物が生息するに適した環境を生んでいるといえると思う。
海も大気のように流れている。
大西洋の北部で海洋表層から深海に潜り込んだ冷たく塩分の高い海水が大西洋南部を経てインド洋南部を通り(一部はインド洋北部で表層に出る)、オーストラリア東方で北上して北太平洋で海洋表層に出るという流れになっており、表層には逆向きの流れがある(ブロッカーのコンベアベルト)。この循環の1サイクルには約2000年を要する。言い換えれば、海洋全体を温める(冷ます)のに 1000年以上を要し、海洋の比較的浅部のより小規模な循環にも相当の年数を要するので、太陽活動の変化(つまり受熱量の変化)に対する地球の海洋の温度変化の応答(レスポンス)に100年以上の遅れがあるとしても不思議ではない。
( 「日本地質学会 - 最近、太陽黒点が少ないことについての雑感」より
海洋全体を温めたり冷やしたりするのには、かなりの時間がかかりそうだ。
太陽の黒点の数と気温とは相関性がないように言われているが、長期的に見て行くとまた違ってことになるようだ。
もっと長期的に見ると、マウンダー極小期から1800年頃までは小氷期と呼ばれ、ロンドンのテムズ川が氷結し日本でも飢饉が頻発するなど地球全体の気温が低かったが、1780年頃を底として、太陽活動の活発化とともに気温の上昇が続いてきた(図1)。つまり、太陽活動の長期的な極小期(中心は1680年頃)から約100年後まで地球の気温は低下を続けたことになる。
( 「日本地質学会 - 最近、太陽黒点が少ないことについての雑感」より)
小氷河期と呼ばれる時期は、マウンダー極小期から100年程度あとにきていることになる。
ここ最近では1958年が極大期で、ここから徐々に黒点の数が減りだしているようだ。
太陽の黒点の増減の周期は10年で増減を繰り返している。
最近のペークは2014年ころだったようだ。
2017年現在では黒点の数は減少し、黒点が観測されない日が増えてきているようだ。
その数の多さが徐々に減ってきているかもしれず、これから太陽の活動が弱っていくかもしれないとも言われている。
1906年も含めて太陽の活動が活発なる時期だったと思える。
海の温度は太陽の活動で長い時間かけて温められている途中だったかもしれない。
太陽の活動が人に影響を与える?
太陽の活動の強弱が人の脳に影響するのではないかという書籍を読んだ。
「太陽に操られるマクロ経済」という書籍だ。アマゾンのkindleで読んだ。
太陽の活動の強弱が人に影響を与えているという考えだ。
太陽の黒点数とマクロ経済の関連性を示す資料を提供している。
この本の内容は、どちかというと経済理論の解説が多くを占めている。
とてもわかりやすい経済の本かもしれないと思った。
世界一般で行われている経済政策に緩和策による考察などがなされている。
太陽の黒点の影響
月が人の体になんらかの影響を与えているといわれている。
月と太陽の引力が、人体にも影響を与えていると考えられえる理論もあるようだ。
「バイオタイド理論」というようだ。
ネットで調べてみるとオカルトや占い系のサイトで見られた。
引力だけでなく、太陽の活動が人体に何らかの影響を与える可能性があると思う。
太陽系における太陽の影響の大きさははかりしれない。
太陽系の質量の99.8%が太陽。その残りのほとんどが木星。
地球の質量はほんのわずかしかないようだ。
そんな大きな質量の太陽。
大きさは、直径1,390,000Km。
質量1.989e30kg.
中心核の温度1,500万K.(ケルビン)
表面温度 5,800K(ケルビン)
太陽が出しているエネルギー3.86e33エルグ/秒(38億6,000万メガワットの1兆倍)
地球からの距離は1億5,000万Km
地球の上にあるほとんどの動植物は太陽エネルギーの恩恵をうけている。
というか、なければ存在できない。
太陽の活動の変化は地球上の動植物の存在に強く影響している。
それほど、太陽の存在は大きい。というか絶対だ。
太陽の活動の強弱が、人の脳に影響し、微妙な判断を狂わせてしまう可能性があるかもしれない。
2009年のリーマンショックは、まさにその判断がくるった結果だと、上記で紹介した書籍にあった。
太陽の活動は約10年周期で強くなったり弱くなったりする。
2017年も黒点が観測できない「0」のが多くあるようです。
2009年のリーマンショックの年の黒点「0」の日は260日もあったようです。
ほぼ71%が黒点のない日だったようです。
2016年ぐらいから黒点が「0」の日が、徐々に増え始めたようだ。
最近の極大期が2014年として今は10年周期の太陽の活動が今はよわかけている途中だということになる。
世界の情勢をパット振り返ってみると、2014年は穏やかな年だったかなと思う。
昨年から今年にかけて、英国のEU離脱の国民投票、アメリカのトランプ大統領誕生、北朝鮮などなど、世界で徐々にきな臭い動さが増してきたような。
株価にしても、徐々に警戒感がたかまりつ気配が感じられる。
これから数年、太陽の活動が弱まるにつけ(黒点の数が減る)人に影響を与えて、起こり得ないようなことが起こる危険性があるのだろうか?
- 作者: 初見 守
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【参考】
( 「日本地質学会 - 最近、太陽黒点が少ないことについての雑感」より)